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このページでは、水虫菌(白癬菌)について紹介しています。爪水虫も水虫菌ですが、今回は指(皮膚)にできる水虫について解説します。

 

  • 水虫にはどんな種類がある?
  • どんな症状が出るの?
  • 治療は市販薬でもできる?

こういった疑問にお答えしています。

 

 

水虫はすぐに治さないと大変なことに!


日本人の4〜5人に1人の割合で水虫に悩んでいると言われます。水虫菌は正式には白癬菌(皮膚糸状菌)と言います。なんとカビの一種なのです。この水虫ですが、放っておくと結構面倒なことになります。

 

水虫菌は弱いながらも感染するので、患部は段々と拡がっていくのです。足だけではなく、手や体、頭にも感染する可能性があります。同時に家族にも感染してしまうかもしれません。ペットにも感染します。赤ちゃんがいる家庭では重大な問題にもなっています。

 

悪化してしまうと、皮が剥けて他の感染症に罹ったり、薬を自分で塗れないくらい皮がボロボロになったりもします。しかし、水虫は重症化した場合を除き、正しい治療をすれば治せます。水虫はなるべく早く治療を始めることが大事なのです。

 

油断禁物!水虫が引き金で大変なことに!

水虫が悪化したまま放っておくと、大変なことになる場合もあります。皮膚が破れた状態で不衛生な状態が続くと、細菌感染を引き起こし、蜂窩織炎(ほうかしきえん)やリンパ節炎になることもあります。特に糖尿病を患っている場合は、水虫と自己判断する前に、病院で検査を受けて下さい。

 

こんな時はすぐ病院へ
・患部が酷くジュクジュクしている(薬を塗れない)
・患部が化膿していたり、腫れている
・糖尿病を患っていて水虫にもなった

 

水虫が夏に発症する理由
水虫菌は高温多湿の環境で活発に活動する性質を持っています。特に温度が15℃、湿度70%以上になると活発になります。日本の気候だと、梅雨前後から秋頃までが好環境になるので、6月〜9月、特に夏に発症する人が多いんですね。ちなみに、足の指の間は温度32℃以上、湿度95%以上と言われています。

 

水虫は足だけではない?


水虫と言うと足のイメージが強いですよね。実際に圧倒的に足の指に水虫ができやすく、悩んでいる人が最も多いんです。でも、水虫は足にできるだけではありません。

  • 体部白癬
  • 股部白癬
  • 手白癬
  • 頭部白癬

など足以外でも水虫になります。

体部白癬(ぜにたむし)

体部白癬はぜにたむしとも呼ばれます。胴や手足が水虫になるとこう呼びます。赤く小さな丸い輪が段々と盛り上がり大きく広がっていきます。

股部白癬(いんきんたむし)

体部白癬の1つで、内股やおしり、陰嚢に水虫ができるとこう呼びます。かなり強いかゆみを伴うことがあり、かいたり強くこすることで悪化することがあります。密着度の高い下着(ブリーフなど)は蒸れやすく、温度も高くなる場所に発生しやすくなります。1度できると患部が広がりやすいです。

手白癬

手に水虫ができる割合は低いのですが、手は湿疹ができやすい場所なので、水虫と気づかず適切な処置をせず、爪に入り込んでしまうこともあります。手をよく洗う習慣があれば感染することは殆どありません。

頭部白癬(しらくも)

水虫菌が髪の毛に寄生した状態です。特に子供にできやすく、フケ症と間違えやすいです。髪の毛が抜けやすく、円形脱毛症と間違えることもあります。レスリングや柔道など頭部を相手や床にこすりつける競技でも感染が見られます。皮膚の奥に入ると厄介なので、怪しい時は皮膚科を受診します。頭皮に赤い模様ができたり、カサカサし出したら検査するといいでしょう。症状が進行すると、塗り薬を使用した際に水虫菌が毛根奥に入り込んでしまう為、飲み薬で治療することになります。いずれも担当医師の指導が必要となります。

 

ポイント

水虫菌の餌は皮膚の角質にあるケラチンというたんぱく質です。爪や髪の毛にはケラチンが多く含まれるので、足の指以外にも水虫菌は繁殖するのです。

 

水虫の症状


足にできる水虫にも種類があります。

  • 趾間型
  • 小水疱型
  • 角質増殖型
  • 爪白癬(爪水虫)

足の指にできる水虫は、できる場所によって症状が異なります。水虫=かゆい、水虫=指の間ではありません。

 

指の水虫の症状

 

■趾間(しかん)型

指の間にできる水虫が趾間型です。水虫というとまず最初に思い浮かぶのが趾間型で最も多いタイプです。見た目は白くふやけた感じになることが多く、ジュクジュクしたり、皮が剥けるのが特徴です。※カサカサタイプの場合もあります。一年中症状が出ていることが多く、皮が剥けやすく、軽めのかゆみを伴うことが多い水虫で、強くかいてしまうと痛みを生じることもあります。趾間型とこの次の小水疱型は同時に発症することもあります。

 

■小水疱型

土踏まずや足の側面、かかと、足底の指付近(指の付け根)にできます。趾間型に次いで多く見られます。虫刺されに似た赤く小さなプツプツから始まり、水ぶくれ(水疱)になります。放置していると段々と広がります。かゆみが強くなっていく場合が多く、もう片方の足で踏んだり、こすったりしたくなります。※かゆみが出ない場合もあります。水ぶくれの中身は水虫菌ではないので、潰しても退治したことにはなりません。むしろ他の細菌に感染しやすくなるので、皮膚の治療を優先しなければならなくなります。

 

■角質増殖型(角化型)

水虫が慢性化しかかとや足裏の角質が厚く硬くなるタイプです。趾間型や小水疱型とは別で発症することが多い症状です。足裏全体が水虫になります。カサカサしたり、ザラザラになったり、白っぽくなりボロボロと皮が剥けます。乾燥した時や加齢による角化でも見られる症状なので、自分ではなかなか水虫と気づけません。かゆみがあまりなく、さらにこの水虫が原因で冬場にひび割れになることもあるので、なおさら判断が難しいのです。しかも他の水虫とは異なり冬場に酷くなることが多いです。手入れをしてもいつまでも良くならない場合は、皮膚科で検査をしてもらいましょう。治療は飲み薬と塗り薬を併用する場合が多いです。

 

このように水虫と言っても、必ずしもかゆみを伴うわけではなく、患部も様々です。水虫の多くは夏場に酷くなりますが、冬場に症状が出ることもあります。

 

ポイント

足の臭いは水虫菌のせい?

 

足が臭くなる原因は汗と雑菌です。水虫になっている時って足から嫌な臭いが出ます。でもこれは水虫菌の仕業ではなく、足の臭いが出る環境になっているから水虫になったのです。水虫になっていると皮膚から更に分泌物が出るので、水虫菌や雑菌がさらに繁殖し、臭いも強烈になっていくのです。

 

爪水虫の症状


爪水虫は皮膚にできた水虫が爪に入り込むことで爪が水虫になってしまった状態です。かゆみなどの自覚症状がないことが多いため、水虫に感染したことに気づくのが遅れやすいのが爪水虫です。

 

多くは足の親指からできることが多く、白く濁り、厚みをおび、さらに黄色っぽく変色したりします。やがて爪がもろくなり、自然に又は軽くぶつけただけでポロっと部分的に欠落するようになります。そのまま爪が変形してしまうことも多々あります。

 

治療は主に飲み薬を使用します。皮膚科に行き、水虫の検査を行い、医師から内服治療に問題がないと判断された場合に行われます。内服治療が行えない場合は、塗り薬での治療、又はレーザー治療が行われます。

もっと詳しく『爪水虫パーフェクトガイド』

 

水虫はこうやって感染する


水虫の感染経路を知っておくことで、周囲の人への感染を防いだり、自身の再発を予防することができます。

 

家の中での感染

  • 水虫の人が使ったバスマットやスリッパ(足水虫の場合)
  • 絨毯や畳、フローリング、タオル
  • 犬や猫などのペット

 

家の外での感染
水虫になってしまう原因として、家の外から貰ってきてしまうことが多々あります。以下の場所では特に注意して下さい。

  • プールや銭湯、温泉など不特定多数の人が集まる場所のマット
  • 使いまわしするスリッパ

 

基本的には直接素足が触れる場所は要注意です。水虫菌は、保菌者だけがばら撒いているのではなく、生活空間の中に多量に存在しています。感染しやすい場所に注意は必要ですが、神経質になり過ぎる必要はありません。なぜなら1日1回石鹸で洗浄すれば増殖できない菌だからです。

 

ポイント

女性の水虫が増えた理由

 

昔は女性の水虫は男性ほど多くはありませんでした。だから「おじさんの病気」というイメージがつき、女性が水虫になると恥ずかしいという感情が芽生えたのだと思います。女性の社会進出が増えたことで、外に出る機会が増え、靴を履きっぱなしになる時間が増えました。結果、家庭内感染だけではなくなったのです。また、冬場のロングブーツの流行も原因の1つです。

 

水虫を悪化させてしまうのは?


水虫菌は高温多湿の環境が大好きです。以下のような状況は水虫菌が大喜びし、繁殖していきますので意識的に避けるようにして下さい。

  • 長時間靴を履きっぱなし
  • ブーツや安全靴は通気が悪く高温多湿になる
  • 患部を掻く
  • 患部を触った手で身体の他の部分を触る
  • 毎日風呂で洗浄する習慣がない
  • 水虫治療を始めず放置している

 

靴を履いている時は、靴を脱ぐ機会を増やし、足を乾燥させることが大事です。また同じ靴を毎日履くのではなく、3足ローテーションが理想です。履いていない靴は、日干しで風に当てて乾燥させましょう。更に通気性のいい靴なら尚更いいですね。朝と昼で靴下を履き替えるのもいいですよ。

 

ポイント

水虫になりやすい人

 

平均気温が高い地域や湿気が多い地域に住んでいる方、靴を脱げない(乾燥させる時間がない)仕事をしている人、同居している人に水虫の人がいる、汗かき・あぶら性・水太り体質の人、偏平足・あぶら足の人は他の人より水虫になりやすいです。

 

指の水虫の治療方法


足指にできた水虫は、悪化させていない限り比較的簡単に治せます。完治させるには少し期間を要しますが、恐れるものではありません。だから悪化させる前に治療を始めましょう。

 

最も手軽なのは市販薬

指にできた水虫を最も手軽に治療できるのが市販薬です。病院と同じく1日1回使用するだけで水虫を治すことができます。お風呂上りの皮膚が柔らかい時に、よく水分を拭き取ってから塗るのがポイントです。大衆薬では、飲み薬は購入できないので、塗り薬やスプレーでの治療になります。

 

患部を毎日清潔にしているのに毎年水虫になる人は、完治する前に薬の使用をやめてしまっているからです。水虫菌は生き物です。薬を塗れば皮膚の奥に隠れてしまうので、治ったと勘違いしてしまうのです。とことん退治し、毎日お風呂で綺麗にすれば、今年中に治すことも可能です。なお、爪水虫には残念ながら効果を期待できません。

 

水虫薬は液体とクリームどちらが効くの?症状に合った選び方を解説!

 

確実に治すなら皮膚科へ

水虫かどうか分からない、市販の水虫薬を正しく使っていても症状が良くならない場合は、皮膚科を受診しましょう。皮膚の一部を採取し、顕微鏡検査を行いながら適切に治療を進めていくことができます。塗り薬だけではなく、飲み薬を使った治療を行う場合もあります。検査しながらなので、最も確実な治療を行うことができます。

 

水虫が治りにくい理由

水虫と気づいた時には既に菌は角質の奥深くまで入り込んでいる場合が多いのです。併せて足の皮膚のターンオーバー(表皮が入れ替わること)は40日〜50日。薬で菌の繁殖を抑えていても、菌が表皮と一緒に剥がれ落ちるまでに40日以上必要です。それまでの間に薬の使用をやめてしまう人が多いので水虫は治りにくいと思われているのです。

 

水虫は薬で治療するだけでは不十分

水虫は薬を塗っているだけでは思うように治療が進みません。治療しながら簡単なケアもしていきましょう。例えば、必ず1日1回体を石鹸を使って洗浄する、水虫がうつりやすい場所に行った時は、足をよく洗ったり、濡れタオルで拭き取ったりします。

 

 

指の水虫まとめ

 

水虫は放置しなければ恐ろしいものではありません。

 

また、水虫は一般的な感染症で、恥ずかしがる必要はありません。特に女性の方は、恥ずかしがってしまい、病院やドラッグストアに行きにくく感じている方も多いのです。皮膚科では女性の水虫は一般的な症状の1つですし、ドラッグストアで市販薬を買いたいなら旦那の分と言って相談すればいいのです。今なら通販で簡単に購入することもできます。

 

いかに早く治療を始めるか、水虫菌が繁殖する前に退治することができるかが重要なのです。また、1日1回体を綺麗に洗うだけでも予防することは可能です。特に足は雑菌も繁殖しやすい場所なので、優しく毎日洗いましょう。

 

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