爪異栄養症はどんな症状?
爪水虫と間違われやすい症状の1つに爪異栄養症(そういえいようしょう)という症状があります。
別の呼び名として、20爪異栄養症、20爪ジストロフィー、サンドペーパーネイルとも呼ばれます。
爪異栄養症になると、爪の甲が薄くなり、艶がなく(乾燥)、もろくなり割れやすくなります。
爪の表面に縦や横の線が入り、波打ったようにでこぼこしたり、陥没することもあります。
通常ピンク色に見える爪が、白色又は黄色に見えることもある為、爪水虫と自己診断しがちです。
爪異栄養症は1本の爪だけに出るのではなく、複数の爪、20本すべての爪に見られるのが特徴です。
それで20爪異栄養症とか20爪ジストロフィーと呼ばれるのですね。
爪異栄養症の原因
このような爪になるには、爪の根元にある爪母(そうぼ:爪を作り出す)や甲の下にある爪床(そうしょう:爪を支える)への刺激が考えられます。
爪母で爪が作り出される際に、成長を抑制するような刺激が加わることで、でこぼこした形で伸びてしまうのです。
ただ、爪異栄養症になる明確な原因は分かっておらず、他の爪症状との消去法で判明する時もあります。
明確にはなっていませんが、他によく言われている原因があります。
爪異栄養症は、栄養バランスが乱れた食生活や不規則な生活、睡眠不足などのストレスで現れることがよくあります。
このような身体的・精神的なストレスが続くことが原因の1つとしてよく言われています。
ちなみに急激なストレスで思いつくのは円形脱毛症ですね。
爪異栄養症は円形脱毛症の予兆ととらえる人もいます。
精神疾患で爪異栄養症になることもあるので、うつ病を抱えている方、急激なストレスを抱えている方で爪に変化が見られた場合は爪異栄養症の疑いがあります。
他にも持病が関連していることもあります。
爪は健康のバロメーターとも呼ばれますので、異常が現れたら爪だけではなく体内に不調が起きていないかも注意したいところですね。
治療はステロイドの塗り薬や改善が見られない場合は内服も用います。
ビオチンなどの栄養補給を行うこともあります。
いずれにせよ、十分な栄養と休息が爪異栄養症の回復に必要です。
爪異栄養症は見ためが爪水虫に似ているので、自分では判断が難しいです。
爪水虫だけではなく、爪扁平苔癬や爪乾癬とも見間違いやすいです。
怪しいと感じたら病院で組織検査をしてもらいましょう。