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掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症はニキビのような粒(=膿疱)が手のひらや足の裏に出てくる病気です。
半透明で粒の中には膿が見えます。

 

この中身は白血球の一種であり、細菌やカビはいない無菌性なので、人に感染させてしまう心配はありません。

 

膿疱は数えきれないほど大量に現れることもあり、初期の頃にはかゆみを伴います。
膿疱はかさぶたになり、自然に剥がれ落ち、再びできるという繰り返しになります。
数が大量になっている時は、かさぶたの部分とまだ若い膿疱とが混ざった状態になります。

 

原因は自己免疫疾患と言われており、白血球が自分自身を攻撃してしまうことで発症するようです。
扁桃腺炎、歯槽膿漏、蓄膿症、中耳炎、虫歯、さらには金属アレルギーが引き金になるとも言われています。

 

また、掌蹠膿疱症が発症した人の約80%が喫煙者ということも見逃せません。
ニコチンも引き金になるようです。

 

治療は辛い症状を抑えるためにステロイド剤を使いますが、症状が酷いと内服薬も使用します。
治療については複数の組み合わせで行うこともあり、医師と相談の上進めていきます。

 

掌蹠膿疱症になると手や足の皮がめくれやすくなるので、歩いた後や布団の中にも剥がれた皮が落ちていることがよくあります。
また、痛みの為に手を使った作業が難しくなることもある非常に厄介な病なのです。

 

そして、この掌蹠膿疱症は爪にまで広がることがあります。
見ためは黄白色だったり褐色だったりするので、爪水虫と間違いやすいですが、もともと掌蹠膿疱症になっている方は、予め知識を習得していることが多く、また病院にも行かれているので、早期に爪水虫ではないということが分かります。

 

爪に膿疱が広がると、正常な爪の発育ができなくなり、剥がれ落ちてしまいます。
爪が剥がれ落ちると、ちょっとした接触にも強い痛みを感じることがあり、ケアにも大変気を使う病気です。

 

掌蹠膿疱症は皮膚科に行っても見つけられないことも多いようで、数か所の病院を巡る方も多いそうです。