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検査しないと分からない?爪カンジダ症

 

爪水虫というと足の爪を連想しますが、手の爪も爪水虫になります。
しかし厄介なことに、爪が変形して白濁したとしても、
それが水虫菌(白癬菌)による仕業とは限りません。

 

こちらの画像をご覧ください。

 

爪カンジダ症

引用:日本皮膚科学会

 

手の爪水虫に見えますが、実は爪カンジダ症というカンジダ菌に感染した状態です。
カンジダは医師の検査でも水虫と間違えることがあるくらい見分けるのが厄介な症状です。

 

私達では分かりませんよね。

 

爪カンジダ症とは?

前のページでは、カンジダ性爪囲爪炎という症状を紹介しました。
カンジダ性爪囲爪炎は、手の爪の周りや表面に感染して悪さをしているイメージでした。

 

矢印カンジダ性爪囲爪炎のページ

 

一方、カンジダ性爪炎からカンジダ菌が爪の内部に入り込むと爪カンジダ症になります。

 

カンジダ症は抵抗力や免疫力が弱まっている時に発症しやすいので、
そういった基礎疾患がある方に生じやすいです。

 

爪の色が黒っぽく変色したり、爪の先が指から浮いた状態になる、
爪に厚みが出る、爪がもろくなるなど症状は様々です。

 

爪水虫は手指の爪にもできることがあるので、
爪カンジダか爪水虫かは素人では判別できません。
医師による検査と診断が必要ですし、
顕微鏡による検査でも白癬菌とカンジダを見分けるのは難しいそうです。

 

爪甲剥離症とは?

 

カンジダが原因で爪の先が指から浮いた状態(隙間ができるようなイメージ)になったものをカンジダ性爪甲剥離症と呼びます。
逆にカンジダと関係なく爪が浮いた状態になったものは爪甲剥離症と呼びます。
見ためはどちらも白く濁ったように見えます。

 

爪が浮いてくると、テープや絆創膏でおさえつけたくなりますが、カンジダ性爪甲剥離症の場合は、
浮いた爪先を保護する為に絆創膏などのテープを巻くと逆効果になることがあります。
カンジダは高温多湿の環境を好むので、テープを巻くと蒸れやすくなるからです。

 

爪甲剥離症の場合は、カンジダに感染しているかどうかで治療薬が変わるので、
医師の検査と指示が必要です。

 

カンジダは真菌なので、抗真菌薬(水虫で使われる薬)ならいいと思いがちですが、
抗真菌薬にも種類があり、カンジダには効かないものがあります。

 

皮膚科に通院して水虫の治療をしているのに、手の爪がちっともよくならない場合は、
再度カンジダがいないかの検査をしてもらいましょう。

 

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