爪水虫で受診するなら皮膚科を選ぶ

足の指に出来ていた水虫菌(白癬菌)が爪に入り込み、分厚くなったり、白から黄色に変色したり、もろくなっていくのが爪水虫です。爪水虫を治療できる確率が最も高いのは、病院に通院する方法です。病院は皮膚科を選ぶと良いでしょう。

 

皮膚科で行う爪水虫の治療は、飲み薬を使用するのが主流です。爪水虫の飲み薬を使用した場合、大体75〜80%くらいの確率で爪水虫を治すことができるそうです。

 

ただし、飲み薬を使用する場合は、副作用や他に飲んでいる薬との飲み合わせの良し悪しがある為、爪水虫であっても全ての人にこの治療方法が適用されるわけではありません。本人の希望や血液検査の結果によっては、外用薬やレーザー治療を使用する場合もあります。

 

爪水虫に使われる飲み薬

爪水虫の一般的な治療方法は内服です。副作用のリスクがあるため、ドラッグストアなど市販では購入できません。

 

また、飲み薬での治療は、肝臓の機能に異常がある方には行えません。肝臓機能のチェックは、皮膚科の血液検査でしてもらえます。

 

まずは皮膚科に通院し顕微鏡検査を行います。検査は複数回行う場合もありますが、そこで爪水虫であることが確認され、かつ血液検査で問題がなければ様子を見ながら投与していきます。もちろん飲み薬を希望しない場合は、患者本人の意思も尊重されます。

 

ラミシール錠

ラミシール錠
外用剤でも有名なラミシール。主成分はテルビナフィンです。水虫菌(白癬菌)を死滅させ、繁殖するのを防ぐ効果があります。海外でも皮膚水虫や爪水虫治療に処方されている抗真菌内服薬です。保険が適用されます。

 

ラミシール錠は、毎日「1日1回朝食後に1錠」服用し、約半年間通院します。血液検査は最初の3カ月間は最低でも1ケ月に1回行います。皮膚科によっては、治療初期は1ケ月に2回ほど行うこともあるようです。効果には個人差があるので、3ケ月で服用が終わる人もいれば、1年間飲み続ける人もいます。

 

他の薬との相互作用がないため、他の薬を服用していても併用できる場合が比較的多いです。とは言っても、薬を服用することは内臓に負担をかけますので、必ず主治医に現在服用している薬などを報告するようにして下さい。

 

イトリゾール

イトリゾール
イトリゾールは「パルス療法」という治療方法を行うことが多い成分です。保険が適用されます。

 

1日400mgを1週間連続で服用し、その後3週間休薬します。これで1セットです。この飲み方を3回繰り返します。約3ケ月で一旦終了しますが、イトリゾールは服用をやめた後も3〜4カ月間効果を持続させることができます。飲み方は食後すぐに服用します。カプセルや錠剤など剤形によって1回で飲む数が違うので、薬剤師の説明を聞き、処方された薬の薬剤情報などをご確認下さい。

 

併用することができない薬がやや多めなので、必ず皮膚科の先生に報告しておくようにしましょう。ラミシールと比べて通院回数が少なくて済む傾向ですので、忙しくてなかなか皮膚科に通う時間が取れない方に向いています。通院回数は皮膚科の先生と相談の上、指示に従うようにして下さい。

 

爪水虫を飲み薬で治療する場合の費用目安

実際に爪水虫で皮膚科に通院する場合、費用はどれくらい必要になるのでしょう?病院によって、顕微鏡検査の回数や血液検査の回数が違うので、一律ではありません。目安として参考にして下さい。

 

ラミシール錠を使う場合

検査代や他の費用も含めて1ケ月の自己負担額はおよそ4,000円〜4,500円です。ラミシール錠は半年間服用するので、24,000円〜27,000円を目安にすればいいと思います。今はもうちょっと安いかもしれません。検査回数などは主治医の先生にお尋ねください。また、爪が生え変わるまで個人差がありますので、半年ではなく、治療に1年間を有する場合もあります。

 

ラミシールのジェネリック医薬品

ネドリール錠というジェネリック医薬品があります。ラミシール錠と比べると2割ほど安くなるので、希望する場合は主治医に相談してみるといいですね。

 

イトリゾールを使う場合

検査代や他の費用も含めて1ケ月の自己負担額はおよそ10,000円〜12,000円です。イトリゾールは3か月服用するので、30,000円〜36,000円を目安にすればいいと思います。検査回数やその他の費用で変わるので主治医の先生にお尋ねください。

 

イトリゾールのジェネリック医薬品

イトリゾールは製薬技術が難しく、体内での吸収率に違いがあるため先発品を選ぶ方がいいようです。価格が安くても、吸収率が悪いと効果が落ちてしまいます。結果費用が増えることにもなりかねません。

 

飲み薬の副作用

ラミシール錠の副作用

ラミシール錠の副作用は、軽微なものも含めると、およそ使用者の11〜12%で出ています。この中には一般的な市販薬でも起こり得る軽微な症状も含まれています。

重大な副作用は、肝障害、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)、横紋筋融解症、ショック、アナフィラキシー、薬剤性過敏症症候群、亜急性皮膚エリテマトーデスが挙げられています。

その他の副作用としては、乾癬様発疹、、血清病様反応発疹、蕁麻疹、そう痒感、紅斑、光線過敏性反応、顔面浮腫、リンパ節腫脹、多形紅斑、水疱性皮膚炎、関節痛、筋肉痛、γ-GTP上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、ALP上昇、白血球減少 貧血、膵炎、胃部不快感、腹痛、悪心、下痢、胃部膨満感、食欲不振、口渇、嘔吐、舌炎、錯感覚、感覚鈍麻、不安、抑うつ、めまい、ふらつき、頭痛、眠気、注意力低下、不眠、しびれ、BUN上昇、頻尿、嗅覚異常、聴覚障害、聴力低下、霧視、視力低下、味覚異常・味覚消失、耳鳴乾癬、血管炎、インフルエンザ様疾患、体重減少、トリグリセライド上昇、総コレステロール上昇、疲労・けん怠感、動悸、浮腫、月経異常、脱毛、発熱、CK(CPK)上昇が挙げられています。

ラミシール錠125mgの添付文書より

 

イトリゾールの副作用

イトリゾールでパルス療法での副作用は約13.5%です。ただし、この中には一般的な市販薬でも起こり得る軽微なものも含まれています。

 

イトリゾールは比較的、併用禁忌薬が多くピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、ニソルジピン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル、タダラフィル、アスナプレビル、バニプレビル、スボレキサント、アリスキレン、ダビガトラン、リバーロキサバン、リオシグアトが併用禁忌に挙げられています。また、併用注意の薬も多いので、必ず皮膚科の先生に服用中の薬を報告するようにして下さい。

重大な副作用は頻度は低いですが、うっ血性心不全、肺水腫、肝障害、 胆汁うっ滞、黄疸、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎、多形紅斑、ショック、アナフィラキシー、間質性肺炎が挙げられています。

その他の副作用としては、鼻炎、血管浮腫、低カリウム血症、不整脈、心室性期外収縮、房室ブロック、動悸、狭心症発作、徐脈、心電図異常、血管障害、血圧上昇、頻脈、高血圧、低血圧、腹痛、嘔気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁おくび、舌炎、口内炎、腹部、腰背部痛、軟便、腹部不快感、口腔内痛、歯周炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍、肝機能異常、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、LDH増加、γ-GTP増加、Al-P増加、血中ビリルビン増加、LAP増加、咽喉頭疼痛、呼吸困難、咳嗽、発疹、そう痒症、紅斑性発疹、脱毛、蕁麻疹、光線過敏性反応、白血球破砕性血管炎、湿疹、 皮膚乾燥、皮膚腫脹、倦怠感 肩こり、不眠、めまい、頭痛、末梢神経障害、眠気、錯感覚、感覚鈍麻、不安、傾眠、発声障害、錯乱状態、振戦、BUNの上昇 尿蛋白及び尿糖の陽性、腎障害、頻尿、尿失禁、血尿、尿検査異常、尿円柱、尿量減少、腎機能検査値異常注、腎尿細管障害、好酸球増多、白血球減少、血小板減少、貧血、白血球増多、顆粒球減少、好中球減少、月経異常、勃起不全、浮腫、発熱、ほてり、味覚異常、耳鳴、難聴、胸痛、血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、悪寒、異常感、無力症、腫脹、自傷、体重増加、高血糖、多汗症、顔面浮腫、トリグリセライドの上昇、血清尿酸上昇、血清カリウムの上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加、血中リン増加、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、CRP増加、CK(CPK)増加が挙げられています。

イトリゾールカプセル50の添付文書より

 

爪水虫で処方される飲み薬のまとめ

飲み薬を使った治療で最も注意すべきは、薬の服用の仕方と副作用です。ラミシールとイトリゾールでは、薬の使用方法が全く異なります。服用の仕方を間違えると効果が出ないだけではなく、副作用を発症することもあります。指示通りに服用した場合、重大な副作用が出る割合は低いですが、飲み方を間違えるとリスクは大きくなります。

 

必ず、今服用している薬があるなら皮膚科の先生に報告し、服用の仕方もよく聞いておくようにして下さい。特にイトリゾールには高血圧、不整脈、胃潰瘍、高脂血症、不眠症といった有病率の高い疾患治療薬に相互作用のあるものが多いのでご注意下さい。

 

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