爪水虫に塗り薬は効果がない?

皮膚科のような病院で使われている水虫薬でも、塗り薬は爪水虫に効果がないと言われていました。それは爪の中に薬が浸透していかなかったからです。爪に入った水虫菌は爪の下側の奥深くまで侵攻してきます。だから、外用薬は爪水虫には使われてきませんでした。

 

今でも飲み薬の治療が断然有効であることに変わりはありませんが、部分的な爪白鮮、楔型爪白鮮、表層型の爪白鮮には、塗り薬でも対処できるようになりました。

 

飲み薬が心配な方、現在服用している薬との飲み合わせが良くない方、血液検査で飲み薬の使用ができなかった方は、塗り薬で爪水虫を治療することになります。

 

皮膚科で爪水虫に使われる外用薬

皮膚の水虫に使う薬は種類がありますが、爪水虫に使う塗り薬は主にこの2種類です。

  • エフィコナゾール外用液(クレナフィン爪外用液)
  • ルリコナゾール外用液(ルコナック爪外用液)

この2種類は塗り薬ですが、皮膚科で爪水虫の診断が必要になる薬です。
それぞれの特徴はこちらです。

 

エフィコナゾール外用液(クレナフィン爪外用液10%)

浸透性のいい塗り薬で、爪床という爪の下にある皮膚にまで届く外用薬です。爪水虫に効果があります。塗り方は1日1回です。爪全体と皮膚と爪の間に薬を浸み込ませるように塗ります。

 

皮膚についたままにしておくと、かぶれなどの皮膚炎の原因になるので、皮膚に付いた薬液は拭き取るようにします。クレナフィン爪外用液は、容器の先端がハケになっているので、手を汚さず塗りやすい形状になっています。基本的には1年を目安として使用しますが、半年で完治してしまう人も中にはみえます。

 

ルリコナゾール外用液(ルコナック爪外用液5%)

ルリコンという薬が皮膚水虫で使われてきました。液、クリーム、軟膏があります。皮膚水虫用では、爪に浸透していかない為、従来の濃度1%を5%濃度にした浸透性の高いルコナック爪外用液が爪水虫に使われています。1日1回塗るだけで効果を発揮します。

 

クレナフィン爪外用液と同じく、薬が皮膚に付いたままにしておくと皮膚炎の原因になるので、皮膚に付いた薬液は拭き取っておくようにします。ワンプッシュで薬液が爪全体に広がる形状です。

 

塗り薬のメリットとデメリット

塗り薬にもメリットとデメリットがあります。

 

メリット

  • 全身性の副作用が起きにくい
  • 他に飲んでいる薬があっても使用できる

爪水虫の外用薬は、塗った箇所とその周辺にのみ作用します。よって、全身性の副作用が出る可能性が低く、飲み薬の服用が心配な方にも好まれています。また、他に飲んでいる薬があっても使えることがほとんどです。ただし、服用されている薬がある場合は、皮膚科の先生にお伝えして下さい。

 

デメリット

  • 価格が高い
  • 効果は飲み薬より低い

爪水虫が1ヶ所の場合、1本で1ケ月くらい使えるので、クレナフィン爪外用液10%は保険適用(3%)して1ケ月1,800円弱です。その他の費用も含めると、1年使ったとして24,000円くらいが目安です。保険を適用しないとかなり高額になりますね。ルコナック爪外用液5%は、同じく保険適用(3%)で1本1,050円です。

 

また、飲み薬は使用者の80%前後で爪水虫に効果があったのに対し、塗り薬は50%程度です。飲み薬の使用に問題がなければ、飲み薬を使った方がより確実に爪水虫を治すことができます。

 

塗り薬の副作用

塗り薬の副作用で全身に及ぶ症例はほとんどありません。よって、塗った箇所とその周辺に限定的に現れることが多くなります。

 

その多くは皮膚炎です。薬が皮膚についたままにしておくと、かぶれや水疱などの皮膚炎を引き起こす場合があります。これは皮膚に付いた薬をティッシュペーパーや綿棒で拭き取っておくことで予防できます。

 

添加物にエタノールを使用されていることも皮膚炎を引き起こす原因となります。

 

クレナフィンの場合は、元々皮膚の水虫で使われていた5%液に対し、爪水虫では10%と濃度が倍になっています。その分副作用が出る可能性が上がるのです。

 

クレナフィン爪外用液10%の副作用
皮膚炎、水疱、紅斑、腫脹、疼痛、そう痒、皮膚剥脱、異常感覚、爪甲脱落、変色、湿疹、、鼻咽頭炎、頭痛

 

国際共同及び海外試験での安全性評価対象例では、日本人の副作用発症率は9.2%です。その大部分は薬剤を塗った箇所とその周辺といった局所的なものです。

 

ルコナック爪外用液5%の副作用
皮膚乾燥、接触皮膚炎、湿疹、皮膚炎、皮膚刺激、皮膚剥脱、紅斑、過角化爪囲炎、乾燥症 爪裂離

 

臨床試験では242例中44例で副作用が出ており(18.2%)、いずれも薬液を使用した箇所とその周辺による局所的なものです。

 

以上、皮膚科で処方される塗り薬の紹介でした。

 

今まで飲み薬でしか爪水虫に対応できなかったのが、塗り薬でも対応できるようになったのは大きいですね。課題としては、「爪水虫全般に効果があるわけではない」「完治できる可能性がまだ低い」「保険が適用されても価格が高い」といったところかなと思います。

 

 

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