水虫治療は正しい知識を持って始めましょう
水虫や爪水虫は自分の体だけではなく、他の人にも感染してしまう厄介な症状です。
家族の中で水虫の人がいると、家族全員が水虫感染の危機にさらされます。
予防することは大変重要ですが、中にはそこまでしなくてもいいという内容もあります。
特に爪水虫は長期戦になるので、しなくていい努力に体力を消耗されないようにすることも必要ではないでしょうか。
今回はよくある疑問や間違いを紹介していきます。
みんな知っていそうなことは省略していますのでご了承ください。
水虫・爪水虫によくある疑問や間違いをチェック
皮膚の水虫は治せます。症状が治まるとすぐに薬を塗ることをやめてしまう人が多いですが、水虫菌は一旦隠れているだけです。根絶やしにするには、治ったと思ってから2〜3か月は塗り続けましょう。
水虫菌自体がニオイを発しているわけではありません。足のニオイは湿った環境と雑菌が原因です。そのような環境は水虫が繁殖しやすい環境でもあるので水虫になったと思われます。
浴槽内で水虫に感染することはありません。お湯の入れ替えも不要です。気になるなら、水虫の人は浴槽に入る前にしっかり足を洗っておきましょう。浴槽よりも、バスマットで感染することが多いので注意が必要です。
洗濯ものをわざわざ分ける必要はありません。通常の洗剤を入れて一緒に洗濯しても大丈夫です。洗浄と衣類の乾燥をすれば水虫菌が感染することはありません。
ペットの水虫も人間と同じで白癬菌が原因です。人からペットへ、ペットから人へという感染もあります。犬の場合は毛が円形に抜け落ちたり、かさぶたやフケが出るようなら動物病院に連れて行きましょう。複数匹飼っている場合は特に感染しやすいので、可哀想でも隔離することも考えてください。
内服薬は副作用を起こす危険性があり、皮膚科でも血液検査をしながら処方します。特に肝臓に副作用が出やすく、過去には自分の判断で飲んでいた人が生死に関わる事態に陥ったこともあります。必ず皮膚科医師の指導のもと使用するようにして下さい。
肝臓の別名は「沈黙の臓器」。肝臓は自覚症状がなくても徐々に悪化し、自覚症状が出る頃には生死に関わる状態になっていることも多い臓器です。そうならないために病院では血液検査などを行っています。
アルコールも肝臓を働かせてしまうので、負担が大きくなります。治療中のお酒は控えめにしましょう。また仕事上どうしても飲まざるをえない場合は、早めに担当医師に相談しておきましょう。薬を代えてくれる場合もあります。
妊娠中や授乳中に内服薬を使うことはありません。授乳期が終わってから内服薬での治療を始めます。それまでは塗り薬で治療を行うので、医師にご相談ください。
カンジダと水虫菌は別のカビなので、必ず医師に薬を処方してもらって下さい。現在使っている水虫の薬によっては、そのまま使い続けることで有効な場合もあります。但し自己判断はしないようにしましょう。
用法容量を守っていればいいですが、塗り薬は患部が清潔な時に塗るのが最も浸透がよく、効果も出ます。患部にゴミや雑菌が付いたまま薬を塗ると、効果はかなり落ちてしまいます。塗り忘れを防ぐことも考えて、お風呂上りがおすすめです。